身に覚えのない「督促状」が届いた! 無視していいもの・放置してはいけないもの
2026年6月25日更新
ある日突然、身に覚えのない「督促状」や「支払催告書」が届いたら、誰でも驚き、不安になるものです。「詐欺だろうから無視すればいい」と放置してしまう方もいますが、実は「放置すると取り返しのつかないことになる」通知も存在します。
今回は、督促状が届いた際の正しい対処法をQ&A形式で解説します。
Q1. 携帯のショートメッセージ(SMS)やハガキで、「有料サイトの未納料金がある。本日中に連絡しないと法的措置をとる」と届きました。
A. 典型的な架空請求です。連絡はせず、そのまま無視してください。
身に覚えのない料金を請求するメールやハガキは、詐欺の手口です。特に「本日中に」「裁判にする」などと不安を煽り、電話をかけさせるのが彼らの狙いです。連絡をしてしまうと、個人情報を聞き出されたり、執拗な請求を受けたりする恐れがあります。記載されている番号へうっかり電話をかけることは避け、そのまま放置して問題ありません。
Q2. 裁判所から「支払督促」という書類が、「特別送達」という郵便で届きました。身に覚えがありません。
A. 無視することは危険です。裁判所からの郵便物が「特別送達」(郵便局員から直接手渡しで受け取る郵便)で届いた場合、架空請求業者が裁判所の制度を悪用して、実際に手続きを行っている可能性があります。これを「身に覚えがないから」と放置してしまうと、相手の不当な請求を認めたことになり、最終的に給与や預貯金が差し押さえられてしまう危険があります。届いた書類は捨てずに保管し、期限内(通常は受け取ってから2週間以内)に異議申立てなどの適切な法的手続をとる必要があります。
Q3. 債権回収会社から手紙が来ました。昔の借金かもしれませんが、5年以上前のことでよく覚えていません。
A. 慌てて相手に連絡する前に、まずは専門家へご相談ください。本物の債権回収会社や法律事務所からの通知であっても、最後の返済から5年以上経過している借金は、「消滅時効」の援用(時効の主張)を行うことで支払義務がなくなる可能性があります。しかし、手紙を見て慌てて相手に電話をかけ、「少し待ってほしい」「一部だけ払う」などと支払いを認めるような発言をしてしまうと、時効がリセットされてしまいます。
「どう対応すべきか分からない」と迷われたら、ご自身で相手に連絡を入れる前に、当事務所までお問い合わせください。