デジタル遺産とは【其の一】
2024年2月15日更新
Q 相続のときに「デジタル遺産」についてトラブルがあると聞いたことがありますが、どのようなことでしょうか?
デジタル遺産とは、亡くなった人がデジタル形式で保管していた財産を言い、大きく分けて「オフラインのデジタル遺産」と「オンラインのデジタル遺産」に分けられます。オフラインのデジタル遺産は、インターネットにつながっていない状況を前提とした「パソコンやスマホ等のデジタル機器に保存されたデータ」を指すものです。
オンラインのデジタル遺産とは、「インターネットサービスのアカウント等」を指すもので、具体例としては、SNSアカウント、動画サイトアカウント、クラウドサービスアカウント、暗号資産などです。
Q オフラインのデジタル遺産の相続は、現状はどのような取り扱いをされていますか?
オフラインのデジタル遺産は、有体物であるパソコンやスマホなどのデジタル機器と一体となっているので、相続の場面では、有体物たるデジタル機器を誰が相続するかということのみが検討されているのが現状です。今後は、デジタル機器とは別途独立した権利の客体として検討されていくと考えられています。